2020/2 旅行記4

ユーロスターに乗ってフランスに着く。やけに喫煙者が多い気がする。昼食はまあまあおいしくて食べ過ぎた。ごちゃごちゃした品の悪い市がバスから見えておもしろくて撮った。でもこんなのをおもしろがって撮るのもthe観光地な写真を撮るのもどこまでも何人もの誰かが見てきて考えて撮ったものの再生産でしかない、などと思う。
モンサンミッシェルまで5時間バスに乗る。夜ごはんを食べ、雨が降る中夜のライトアップを見る。写真は上手く撮れなかったが肉眼では見られた。ルータはうまくいかないまま。フィッシュアンドチップスが続いたお詫びとしてクッキー2箱をもらう。シャワーの出し方がわからなくてお風呂は諦める。足が痛いのでストレッチを試す。血が回った感じでよくなる。
朝にまたシャトルバスでモンサンミッシェルへ。昨日は天気が悪かったのに晴れて青空が見えた。中に入るまでは風が強かったが観光は問題なかった。淡い色のステンドグラスがよい。
昼にふわふわな泡のオムレツが出て、その後のチキンのホワイトソースご飯つきを謎の食欲で2皿食べた。シャワーの出し方を教えてもらう。また5時間かけてパリに戻る。夜ごはんはエスカルゴで、ひとつ中身がなかった。中国系のホテルに行ってもルータはだめなままだ。疲れきっていて寝る準備も起きてからの用意も何もしないで寝てしまう。
次の日はヴェルサイユ宮殿ルーブル美術館ヴェルサイユ宮殿の方の土産屋で母の好きそうな庭の柄のエプロンがあったので買う。昼はキッシュでデザートのプリンがおいしかった。ルーブル美術館は「美術史の講義で取り扱っていた絵だ!」となる。『儚い羊たちの祝宴』を読んでからずっと見てみたかった、メデューズ号の筏を見られてよかった。でかいな。見たかったものを見られて満足。欲を言えばもう少しボッティチェリの聖母子とオダリスクをよく見たかった。土産屋でなんかかっこいいノート(追記:手漉きの紙らしい)があったので、高かったけど観光もこれで最後だしと思って買う。夜は旅行が始まってから1番立派なサラダが出て牛肉煮込みが出た。甘ったるい生クリームの乗った変な風味のアイスは残す。
観光は終わったのでもう帰りだ。帰るまでが遠足。パリの空港からヘルシンキへ。免税手続きをする。日記をつけていなかったので機内で思い出して書く。一昨日の夜はまた死にたくなった。それまで旅行のことで頭がいっぱいで考える暇がなかったが、慣れてきて余裕ができたらしにたくなる。初日は早く帰りたかったが今はコロナウイルスの対応ガバガバの日本に帰りたくない。というかもうすぐに春休みが終わってしまうのが嫌すぎる。

ツアー参加者は皆悪い人ではないようだが、中国人(コロナウイルスこわいから/いたら混んでいたから)いなくてよかったねとか、夫と外食で酒を頼んだら夫の方に置かれるんだよ私のだっていうのにね、とか、イケメンのバス運転手と写真撮ってうれしいとか女の子に喜んでもらって運転手さんも悪い気はしないでしょうとか撮る前に見た目を整える女の子たちがかわいいとか、そういうもろもろの言葉がちくちくと気になる。
添乗員さんはいったいどれだけ給料をもらえるんだろう。こんな集中力と体力のいる仕事してそれに見合うお金になるんだろうか。まあ私が心配することじゃないけどさ。
祖母が本当に元気でなによりである。話をよく聞いていない時があったりどこかへ行ってしまいそうになったりはするけどタフである。
飛行機の離着陸で揺れるのがこわい。乗ってしまったらどうしようもないのできっとうまく着くと思うしかない。またロストバゲージにはならないでほしい。家に帰ったら良く寝よう。