2020/2 旅行記3

乾いて冷たい灰色を思う。打ちっぱなしコンクリートの壁のような灰色。朝のご飯はおいしかった。バッキンガム宮殿とウェストミンスター教会の見物辺りからなんだか退屈で、聞こえてくるツアー参加者たちの声がストレスで、疲れてしまった。空腹と疲労。完全にスイッチオフしたくなって目を閉じる。しましまに焼き目のついたまずそうなパンとバター、すっぱいドレッシングのかかったサラダが出てくる。パンはスルー、サラダはドレッシングのかかっていない無味の枝豆とトマトだけ食べる。昨晩は予定外のフィッシュアンドチップスになってしまって2連続フィッシュアンドチップスは良くないから差し替えると聞いていたが、結局直前の連絡では変更できず、予定通りのフィッシュアンドチップスが来る。食べ終わる頃に写真を撮っていなかったことに気づくがまあいいや。私の好きなものだけ残したいものだけ撮ればいいんだよ。昨晩食べたやつより油が重くなくて衣が厚すぎずカリッと揚がっていてタルタルソースが合っておいしい。が、肉が食べたい。うまい肉が食べたい......。うう.....。
寒さや空腹や気圧変化や、そういうものたちによってそれと気づかずに無意識に悪くなっていく機嫌を自分で立て直そうと思うが難しい。当たり散らさないように、出てしまうイライラを最小限に抑えるように、できるだけ情報を遮断して黙っているほかない。
昨日の羊に対しての大興奮を思うと今日のクルーズなどをつまらなく感じる。
大英博物館はエジプトらへんのものを多く見る。鳥が多くて鳥に限らずケモい神がけっこういるから私はエジプト古代の文化が好きなんだなと思う。どうでもいいような解説の間に部屋の中の好きなところを見てまわって撮るので忙しい。まあまあおもしろかったけどけっこう疲れた。
ピカデリーサーカス周辺の自由時間になる。昨晩調べておいたSuperdryに行く。かなり悩んだがリュックと黒パーカーと半額になっていた肩掛けのかばんを買う。憧れのロゴを手に入れられてよかった。次に大きな紅茶屋(追記:フォートナム・アンド・メイソン)に向かってお土産を買う。
夜は中華。